みんな大好き中華料理!横浜中華街を深掘りしてみた!

日本で馴染みのある海外料理といえば中華料理ですよね。
飛行機で中国まで行かなくても、我らが誇る中華料理街に行けば、お手軽に本格グルメを堪能できます。
中でも横浜中華街は東京からアクセス抜群なので、一度は足を運んだことがあるのではないでしょうか。
私も、デートでよく行きました。懐かしいですね。
駅に降り立った瞬間から、THE中国!
美味しそうなお店が所狭しと並んでいるので、目移りしてしまいます。
ホカホカの小籠包、肉まん、職人の技の結集竜の髭…想像しただけで行きたくなってきました。
(デートしてくれる人募集中です)
あの独特な色使いや、中国人の熱気を感じて元気になれる場所でもあります。

横浜を語る上で欠かせない横浜中華街ですが、どうして横浜に中華街があるのか不思議に思った人も多いのではないでしょうか。
横浜って誰か中国の偉い人でも来航しましたっけ?
というわけで、みんな大好き横浜中華街について深掘りしていきたいと思います。

中華街の中でも一番広いのが、横浜中華街!

日本にある三大中華街は、神戸にある神戸南京町、長崎にある長崎新地中華街、そして今回主役の横浜中華街です。

横浜市中区の山下町一帯に広がる横浜中華街は、広さが500平方メートル!
日本一の面積を誇る中華街です。
(すみません、世界一だそうです!)
中華料理店、雑貨屋さん、お土産屋さんなどが600店以上連なってできています。
やっぱり中華街といえば、お馴染み横浜ですよね。

牌楼(ぱいろう)

横浜中華街に到着すると、まず目に付くのは綺麗な門構えですよね。
煌びやかな柱に、中国の装飾のこだわりを感じます。
この門のことを中国語で牌楼といい、風水に基づいて東西南北を守っています。

中国では、皇帝が城を築くとき城内に入ってくる気を見張るために、東南西北に通路を作り
それぞれに門兵を置いたそうです。
各方位の守護神として、陰陽五行に基づき、青、赤、白、黒で彩られました。
城内を見張り、繁栄と安全を願ったとされています。

横浜中華街には現在、10基の門が建っているのですが、テレビや雑誌でよく見かける中華街に到着した時にある門は善隣門といい、シンボル的な存在ですね。
守護神のご利益があるかもしれないので、到着したら真っ先に深呼吸してみましょう。
眺めるだけでもエネルギーをもらえそうです。
10基それぞれ巡ってみても楽しいかもしれないですね。

横浜中華街が生まれた理由

さて、少し歴史的なお話になりますが、今から160年くらい前までタイムスリップします!
安政5年(1858年)に日米修好通商条約が結ばれたことからこのお話は始まります。
黒船来航でお馴染みのペリーが開港を迫ったので、諸外国との貿易がスタートすることになります。
(中国の偉い人ではなく、来航したのはペリーでした!)
街には、貿易港がポツリポツリとでき始めます。
その一つが横浜港です。

貿易港の周辺には、商人の欧米人が住むために「外国人居留地」が設けられました。
が、一つ問題がありました。
港を開いたところまではよかったのですが、準備が十分でなく、欧米人と意志の疎通はできないは、貿易のやり方もわからないはで日本人はほとほと困ってしまいました。
そうですよね、新しいことをやろうとするといつだって現場は大混乱です。

ここで中国人にスポットが当たります!
欧米人と一緒に来ていた中国人が、日本と同じ漢字文化圏ということで、欧米人との会話を通訳する形でサポートしてくれたのです。
また、西洋文化に先に接していたため、為替や貿易のやりとりを熟知していました。
中国人さまさま!日本人、大助かり!

そのため、ビジネスのチャンスを感じた中国人が、多く日本へ訪れるようになりました。
居留地に中華会館や中華学校が建てられ、中国人向けの日用雑貨店、衣料品、食料品などの商店も並び始めました。
そんな賑わいを見せた横浜中華街ですが、戦争の影響を受け、1945年終戦を迎えた頃には、中華街も一面焼け野原になってしまいました。

当時、中華街周辺に住んでいた中国人の職業をランキングすると、料理、洋服、理髪店だったのですが、群を抜いて料理人の数が多く、戦後の中華街建て直しにも影響していきます。

中華街に行けばなんでもある!

日本は長引く戦争の影響で、貧困や食糧難で苦しんでいました。
中国は勝戦国だったため、食糧や物資が充実していたこともあり、中華街では早くから炊き出しを行ったり、料理店が次々とオープンしていきました。

店には連日客が押し寄せ、お腹を空かせていた日本人をはじめ、多くの人を救っていきました。
この頃は、中華街に行けばなんでもあるとまで言われていたそうです。

どうでしょうか、横浜中華街がより気になってきたところではないでしょうか。
そんな古から文化を繋いできた横浜中華街。
当時から残っているお店がまだあるんです。
ご紹介します。

萬珍樓(まんちんろう)

(出典:ヒトサラ 萬珍樓 本店公式ページ)

明治25年創業。
120年間進化し続ける中国料理をキャッチコピーに、長く地元に愛されているお店です。
佇まいも立派で、2階には待合室があるので、中華街の雰囲気をそのままに食事へエスコートできます。
ムードはバッチリなので、大切な人との記念ディナーなどにもぴったりです。
また大人数で利用できる席もあるので、接待や会食にも利用可能です。

食器にもこだわりがつまっているので、見た目にも楽しい食事になることでしょう。

ここでぜひ食べてほしいのが、本格味わいのフカヒレ!

160gと大ぶりなフカヒレは大満足間違いなし!
鶏ガラで丁寧に煮込んだ旨味は格別です。

またテイクアウトもやっているので、立派な門構えに尻込みしてしまう!
という方は(ぜひ店内でも味わってほしいですが)利用するのも手です。
注文をもらってから作らせていただきます、とのことです。楽しみですね。

【店舗情報】
萬珍樓(まんちんろう)本店
住所: 横浜市中区山下町153番地
電話:​ 045-681-4004
営業時間: 平日:11:00~15:00、17:00~22:00/土日祝:11:00~22:00
定休日: 毎週月曜

華正樓(かせいろう)

横浜中華街で80年間営んでいる風格のあるお店です。
店内は落ち着く雰囲気で、まったり楽しむことができます。
平日限定でお得なコース料理をやっているようです。
メニュー表を見てどれにしようか目移りするのも醍醐味ですが、おすすめの料理が決まっているコースだと間違いないですね。
※コロナの影響で休業中のようです
新館、鎌倉店は営業しているとのこと

【店舗情報】
華正樓(かせいろう)本店
住所: 横浜市中区山下町186
電話:​ 045-681-2918
営業時間: 11:30~22:00 休館中

海南飯店(かいなんはんてん)

(出典:海南飯店公式ページ)

昭和31年創業。
親子で代々受け継がれてきた、ほんわかアットホームなお店。
昔はそういうお店が多かったそうですが、今では少なくなっているようです。
中華街でも珍しい牛や豚の内蔵料理が楽しめます。
常連さんも多く、通なメニューが売り!
味付けはさっぱりあっさりめ。飽きのこない味が嬉しいですね。

【店舗情報】
海南飯店(かいなんはんてん)
住所: 横浜市中区山下町146
電話:​ 045-681-6515
営業時間: 11:00~22:00(LO)21:30
定休日: なし

横浜中華街は他国の中華街と違う?

アメリカのチャイナタウンなどは、白人からの差別や暴力に対抗するために生まれた文化であることが多いです。
神戸や横浜の中華街は、中国人と日本人が隣人として過ごす中で生まれた文化と言えるでしょう。
当時、中国は文化の先進国であり、日本からすると憧れの国でした。
日本の文化の始まりを支えてくれたかけがえのないものであり、隣人同士が共に暮らせることの証だと思います。

中華街を訪れたとき、店員さんの優しさに触れるとき、美味しいものを振る舞ってもらったとき、ふとこんな歴史があったんだよなと思い出していただければ幸いです。
みんな仲良し!美味しいものは世界を越える!

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