横浜の中心にありながら入場料無料!誰もが気軽に訪れて楽しめる「野毛山動物園」

横浜の動物園といえば、野毛山動物園。長きにわたって市民に親しまれているスポットです。開園から70年以上が経った歴史ある野毛山動物園では、親子3世代でたくさんの思い出を刻んできた人もいるのではないでしょうか。

今回は、そんな野毛山動物園の特徴や楽しみ方をご紹介します。

誰もが気軽に訪れ、楽しめる動物園

野毛山動物園は、1951(昭和26)年、動物園と遊園地を兼ね備えた「野毛山遊園地」として開園しました。1964(昭和39)年に遊園地は閉園となり、この時に動物園は入場無料となったのです。今もなお、「誰もが気軽に訪れ、楽しめる動物園」というコンセプトを大切に守り抜いています。

無料で気軽に入れるため、保育園児や幼稚園生が散歩に訪れたり、学校帰りの子供たちが遊びに来たりしているそうです。近隣で育った市民であれば、野毛山動物園で初めて動物にふれあったという人も多いかもしれませんね。開園から70年以上が経つ歴史ある動物園ですので、親子3世代でたくさんの思い出があるというファミリーもいるでしょう。

野毛山動物園は、みなとみらい21地区を眼下に見下ろす高台にあり、JR京浜東北線・横浜市営地下鉄桜木町駅から徒歩15分、あるいは京浜急行線日ノ出町駅から徒歩10分で着きます。また、「ぶらり野毛山動物園BUS」という、かわいい動物たちが描かれた市営バスも横浜駅や桜木町駅から毎日運行しています。

動物園の入口でも、たくさんの動物のイラストが出迎えてくれます。

園内にいるのは、100種類以上の動物

敷地面積3.3ヘクタールの園内では、約100種以上1,000点以上の多彩な動物たちを見ることができます。

写真はレッサーパンダ。丸太を渡ろうとしている姿が愛らしいですね。園内には、その他にもライオンやキリンなどの哺乳類、カメやヘビなどの爬虫類、クジャクやフラミンゴなどの鳥類、そして魚類もいて、飽きずにたっぷり楽しめます。園内の散策は、日ごろの運動不足解消にもぴったりです。

こちらは、インドゾウの「はま子」と、フタコブラクダの「ツガル」の銅像です。いずれも野毛山動物園で大人気だった動物で、永眠した後に銅像が建てられました。

はま子は開園当時から来園者の人気を集め、2003(平成15)年に永眠しました。はま子がいたゾウ舎跡は改修され、現在は「ひだまり広場」という、来園者の休憩所になっています。

ツガルは、2014年(平成26)年に老衰のため死亡。推定38歳という当時世界最高齢のフタコブラクダであり、大往生でした。野毛山動物園では30年ほど暮らしたそうです。

長きにわたり野毛山動物園の人気者だった2頭の動物たち。今は銅像として、園内を見守っています。

小動物とふれあえる「なかよし広場」

(出典:野毛山動物園公式ホームページ)

園内の人気スポットは、「なかよし広場」です。モルモットやハツカネズミなどの小動物とふれあえて、子供たちが”命のぬくもり”を実感できる場となっています。

なかよし広場は予約制で、20分ごとの入れ替え制です。予約は、野毛山動物園のホームページから各日1週間前の12:00から受け付けています。

コロナ禍での休止を経て、現在は新プログラム「モルモット&ハツカネズミとなかよくなろう!」が体験できます。このプログラムでは、飼育員さんからレクチャーを受けられるので、子供たちにも動物にとっても安全にふれあえます。

さらに、野毛山動物園YouTubeチャンネルでは、動物とふれあうための事前学習として「小動物ふれあいプログラム 4つのおやくそく」という動画も公開中です。動画を見ることで動物を理解できるだけでなく、動物園に行くワクワクする気持ちもふくらみます!

お子様と動物園に行きたいと考えている方は、ぜひ野毛山動物園に足を運んでいただき、「なかよし広場」でのプログラムも体験してみてはいかがでしょうか。

動物を型どった、かわいい軽食やスイーツも

(出典:野毛山動物園公式ホームページ)

かつて、インドゾウのはま子が住んでいた場所である「ひだまり広場」には、軽食やスイーツが楽しめる「ひだまりカフェ」があり、歩き疲れた時に休むこともできます。

写真は、お子様におすすめのキッズメニュー「ラージャーランチ」(900円)。野毛山動物園の人気者であるインドライオンの「ラージャー」をモデルにした、ボリューム満点のお子様ランチです。

(出典:野毛山動物園公式ホームページ)

こちらは、「カグージェラート」(500円)。園内にいるカグーという鳥類をモチーフにした、ミルクジェラートです。このジェラートは、横浜に本社を置くタカナシ乳業のものだそうで、横浜に根付いた動物園ならではのメニューになっています。

また、入園口の近くにある「なかよしショップ」では、おみやげを買うことができます。動物園を訪れた記念に、ぜひおみやげを探してみてくださいね。

入場料がかからず、気軽に訪れることができる野毛山動物園。四季それぞれで見られる風景も異なるので、季節ごとに定期的に遊びに行くのもよさそうです。

【スポット情報】
野毛山動物園
住所: 横浜市西区老松町63-10
電話: 045-231-1307
入場料: 無料
開園時間: 9:30~16:30(入園は16:00まで)
定休日: 毎週月曜日(祝日にあたる場合は翌日)、12月29日~1月1日、臨時閉園日
※5、10月は無休

この記事を書いた人

  ライター名  御代 貴子
プロフィール 横浜に何かと縁があるフリーライター。幼少期の夏休みは横浜の親戚の家で過ごし、大学生活も横浜で送る。現在も神奈川県在住。東北の港町で育ったせいか、海辺の街並みが好き。趣味は飲酒しながらの料理。