横浜・八景島シーパラダイスでは、2023年4月2日(日)までの間、「深海生物まつり」が開催されています。
深海生物とは、水深200メートルより深いところに生息する生き物のことです。私たちは深い海に入ることはできませんが、このイベントでは、そんな神秘の世界に住む生き物を見たりさわったり、なんと食べたりもできるのです! 今回は、そんな珍しい生き物の世界を楽しめるイベントについて、たっぷりご紹介します。
深海生物を「見る」、「さわる」、「知る」、「味わう」!
「深海生物まつり」は、展示されている深海生物を見るだけでなく、実際にさわったり、食べて味わうこともできる盛りだくさんなイベントです。
横浜・八景島シーパラダイスで普段から深海生物を展示しているエリア「未知なる海底谷 深海リウム」を中心に、関東最大となる50種類500点以上の深海生物を見られます。毎週新たな深海生物を捕獲しているので、行くたびに違う生き物に出会える楽しみもあるんです。
生きている深海生物だけでなく、ミツクリザメやギンザメといった激レアな深海ザメの冷凍標本も展示されています。普段の生活では決して出会えない生き物ばかり! この貴重な機会に、珍しい生き物たちをぜひ見に行ってみてくださいね。
実際にさわって、深海生物をもっと知ろう!
このイベントでは、人気の深海生物にさわることができるコーナーも用意されています。
横浜・八景島シーパラダイス内にある、海育をテーマにした水族館「うみファーム」では、期間限定で、オオグソクムシやヌタウナギなど普段さわることができない深海生物とふれあえます。
なお、こちらはフィッシャーマンズオアシスへの入場料500円がかかります(3歳以下は無料)。また、8歳までのお子様には保護者の参加が必要です。
さらに土日と祝日には、深海底引網や刺し網で捕獲された多くの深海生物にさわることができる「深海生物さわり放題イベント」も開催されます。海の奥深くに住んでいる生き物の触感やにおい、骨格を感じてみてくださいね。
「深海生物さわり放題イベント」は、土日と祝日に1日2回行われており(10:45〜11:45、13:45〜14:45)、1人200円の料金がかかります。毎回20名の定員制で、WEBサイトで事前予約が必要です。
「深海生物マルシェ」では、深海生物を味わえる
「深海生物まつり」では、グルメも楽しめます。看板メニューは、世界最大のカニであるタカアシガニを丸ごとグリルした一品(3,990円)です。「うみファーム」にて、自分で生簀(いけす)から選んだカニを調理してもらえます。驚くほど大きくて、食べごたえもバッチリ! 家族や友達とシェアしながら食べられます。
珍しい食べ物はちょっと苦手……という人には、冬が旬の高級魚であるアンコウを使ったアンコウ汁(390円)もあります。イベントで遊んでお腹が空いたら、ぜひ食べてみてくださいね。
深海生物とは? どんな特徴がある?
「深くて、暗い海の底で暮らしている生き物」としか知らないことも多い、深海生物。どのような生き物なのでしょうか?
深海生物は、水深200メートルより深いところに生息する生き物をいいます。そして、私たちが深海生物を水族館で見られるのは、実は漁師さんのおかげなのです。
冬になると、漁師さんは「深海底引網漁」や「深海刺網漁」でカニ、エビなどの魚介類を取ります。その網に、深海に住む珍しい生き物たちが入ってくることがあり、漁師さんのご好意で水族館へやってくるのです。
こうした深海生物が水深の浅い海にやってくると、深海とは水圧や紫外線が違うため、元々住んでいた海へ戻すことが難しいのです。そのため、水族館で健康を保ってあげて、展示水槽で皆さんにお披露目しています。
珍しい深海生物がたくさん見られて、ふれあえる「深海生物まつり」では、自然の神秘を感じられる貴重な体験ができるはずです。ぜひ足を運んでみてくださいね。
【イベント情報】
深海生物まつり
場所: 横浜・八景島シーパラダイス
開催日: 2022年12月26日(月)〜4月2日(日)
開催時間: アクアミュージアム、うみファームの営業時間に準じます。
アクアミュージアム 平日10:00〜17:00(3月27日〜31日は10:00〜19:00)、土日祝10:00〜18:30(3月以降は〜19:00)
うみファーム 平日10:00〜17:00(3月27日〜31日は10:00〜18:00)、土日祝10:00〜18:00
※4月以降の営業時間は未定
入場料: 横浜・八景島シーパラダイスのワンデーパスやアクアリゾーツパスなどのチケットが必要。詳しくは横浜・八景島シーパラダイスの公式サイトでご確認ください。
TEL: 045-788-8888(テレフォンインフォメーション)
特設サイト: http://www.seaparadise.co.jp/aquaresorts/event/shinkai.html
ライター名 御代 貴子
プロフィール 横浜に何かと縁があるフリーライター。幼少期の夏休みは横浜の親戚の家で過ごし、大学生活も横浜で送る。現在も神奈川県在住。東北の港町で育ったせいか、海辺の街並みが好き。趣味は飲酒しながらの料理。